| 西国街道・北条の宿を巡るの巻(加西市) |
| 2009年8月号で掲載 |
「北条の宿」は、奈良時代に建立された住吉神社、酒見寺の門前町として栄えた地。古くから山陽と山陰を結ぶ交通の要衝であり、昭和30年代までは商業と流通の拠点として北播磨地方の中心的存在であった。
加西市の中心市街地、北条町の中を通る西国脇街道の古い町並み「北条の宿」を、加西市歴史街道ボランティアガイドの水田加代子さんと巡りました。
まずは、行基菩薩が開いたと伝えられる名刹、酒見寺へ。ここは、国の重要文化財指定の多宝塔を始め、楼門など文化財の宝庫。徳川家からご朱印を賜っていること、聖武天皇の勅願寺であることから、ゆかりの寺として葵の御紋と菊の御紋が灯籠などに記されています。「両方の御紋があるのは貴重で、格式の高いお寺ですと水田さん。酒見寺に隣接して、播州三大祭の一つ「北条節句祭」(4月・第1土・日曜)でも有名な「住吉神社」があります。境内中央には勅使塚が遺されており、現在は「鶏合わせ」や「龍王舞」など神事の場として使われているそう。拝殿には、南画家・田能村直入の養子、小斎が13歳の時に書いた絵「楠公決死の図」もあります。
そして古くから「親が見たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」と歌われる「五百羅漢」へ。この石仏は、いつ誰が作ったかわからず謎に包まれているそう。まずは「ふれあい観音」にお参りを。「治してほしいところをなでたら」と言われ、今さらとも思いながら顔をなでなで。中央付近には着物姿の男女対になった仏さん、小泉元首相にそっくりな仏さん、それからエキゾチックな顔立ちの仏さんもいました。「8月8日(午6時半〜)には、霊を慰める千灯会もあるのでぜひ一度お越し下さい」と住職さん。
通りには随所に虫籠窓、袖卯建、出桁、格子戸など、かつての繁栄がうかがえる家並みが見受けられます。特に、国の登録文化財に指定された旧家の残る横尾地区は家の間口の広さが半端ではありません。数々の寺や各所にある屋台蔵、その周辺の路地も散策の道として楽しめます。北条へは加古川から加古川線で粟生へ。そこから北条鉄道に乗り換えて行くのも風情があります。 |
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水田加代子さん
横尾地区の端に1728年に設置された加西市最古の道標があります。そこにはさらに「右・大坂・京」と書かれた1836年設置の道標もあり、昔は、市が立ち多くの人でにぎわい、みんなが北条に行くのを楽しみにしているような夢の町でした。つまりここが流通、交通や文化の拠点だったわけです。そのころを思いながら町歩きをしてほしいですね。 |
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地域おこしイベント「北条の宿はくらん会」10月17日(土)18日(日) 北条の宿周辺
問い合わせ:0790(42)8740 (加西市ふるさと営業課) |