心和む地域のふれあいの場

デイサービス ふる里(宍粟市)

2006年9月号に掲載

  朝、デイサービスふる里に来る利用者一人ひとりを「お帰りなさい」とスタッフみんなで迎える。ここは誰もが寄りたい時に寄れる地域のふれあいの場だ。代表の田中実さんが、子どもたちが巣立った後、将来自分が過ごしたいと思う居場所作りができればとの思いで始めたのが今年6月。昨年、築60年の民家を購入し、5カ月をかけて改装した。昔懐かしい田の字型の間取り、手すりは付けず、ふすまや障子、いすなどで代用、トイレも素足で利用できるよう畳敷き、庭の池も利用者が落ちないように水を抜き、およそ12万5千個のビー玉を敷き詰めた。認知症の高齢者も昔ながらのこのスペースで心和むひとときを過ごすそうだ。
 また、「ふる里」には他のデイサービスにあるようなあらかじめ定められた一日のスケジュールがない。過剰な介助はせず、利用者ができることはやってもらう。花や草むしりの好きな人は庭で過ごし、裁縫が得意な人はぞうきんの手縫いを、将棋や囲碁が好きな人はスタッフ相手に対戦も。つまり家で過ごすのと同じようにここで過ごす。スタッフの子どもや近所の子どもたちもやってきて、にぎやかな声も聞こえる。川のせせらぎ、セミの鳴き声、子どもの遊ぶ声、ここはまさに生活の場。風呂に入り、食事をし、思い思いのことをして過ごした後、スタッフの「行ってらっしゃい」の声に送られてそれぞれの家に帰る利用者たち。障害の有無、年齢や血縁を超えた温かい場所がここにある。介護保険利用外では3000円(食事代含む)+500円(送迎代・ただし近隣のみ)。

             
   


連絡先 0790(65)0263
住所 宍粟市山崎町上ノ558