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笑いあり 涙ありの人情歌舞伎
多可町立中町北小学校 播州歌舞伎クラブ(多可町)
(2009年1月号に掲載)
中町北小学校には、小学3年から6年までの有志で結成している播州歌舞伎クラブがある。播州歌舞伎の歴史は元禄時代にまでさかのぼり、豊作の願いなどを込めた村芝居が起こりといわれていて、現在は中区を拠点としている「嵐獅山一座」がその流れをくむ。
クラブの発足は21年前。「継承や発展を望まれていた嵐獅山一座に、故郷について学んでいた子どもたちと学校との気持ちがちょうど重なったんです」と当時を知る担当教諭の井上文夫先生。毎週水曜に練習をし、今年度は43人が参加。歌舞伎を同一座の役者で副座長の中村和歌若師匠から、三味線を藤本秀敦令師範から指導を受ける。
取材日は12月公演の間際で、75分あるという演目「傾城阿波鳴門」の通しけいこ中。舞台上の子どもたち一人ひとりの細かな動作を「ほらっ、もっとはっきりと、ここは大きく動く」と身振り手振りで指導する中村師匠。妙天さん役を担当する6年の笹原啓史君は「長いセリフもあるしアドリブも言います。お客さんに笑ってもらえたり、師匠にほめられた時がうれしいです」。またしっとりと透き通る声でお弓を演じる同年の鈴木りなさんは「拍手をたくさんもらえることがうれしいです。セリフは毎日の犬の散歩の時にお母さんと覚えています」と話す。
「子どもたちに一番伝えたいことは、しっかりしたあいさつのできる子に育ってほしいということ。そして皆が協力すれば、素晴らしいことができるという経験を積ませたいと思って指導に当たっています」と中村師匠。
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