がんばっていますトップ


昔ながらの手作りこんにゃくを復活  
松本こんにゃく店(たつの市)
(2008年10月号に掲載)



 こんにゃく作りには4つの方法がある。中でもこだわっているのが、生のこんにゃく芋を使い「バタ練り」と呼ばれる製法で作るこんにゃくだ。
 
 松本こんにゃく店の創業は昭和6年。ご主人の松本勲さんは15歳でこんにゃく作りを始めた。やがて高度経済成長時代が訪れ、店にも次々と機械が導入された。しかし松本さんは昔のこんにゃくの味が忘れられず、いつかもう一度作ろうと思い続けていた。
 
 3年ほど前に大病を患い、生死の境をさまよった。退院すると、ボロボロになった昔のバタ練り機を引っ張り出し、器用な手先を生かして新しく作り上げた。群馬産のこんにゃく芋を下処理し、炊いて、つぶして、バタ練り機に入れる。気温や天候、芋の状態によって、水の分量、練る時間、凝固剤を入れるタイミングが変わるという。手間がかかるが、「材料や作り方をごまかさずに、こんにゃくを作る。これが本当のサービスやと思ってる」と松本さんは言う。
 
 昔のままの製法で作られたこんにゃくは、粗いスポンジのように空洞がある。だから煮込んでも軟らかく、しかも歯ごたえがあり、中まで十分に味が染み込む。娘さんが切り盛りする仕出し・弁当「まつや」で使われる他、注文があれば宅配にも応じている。

たつの市御津町釜屋166-2
079(322)0047