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古き良き町並みの美しさを伝えたい  
 吉岡 幸彦さん(たつの市)
(2008年4月号に掲載)

 しょうゆ蔵の黒壁や懐かしい風景があちこちに見られるたつの市。街かどスケッチ画家・吉幸さんとして知られる吉岡幸彦さんが、城下町の町並みを描き始めたのはおよそ10年前。たたずまいが気に入って家の絵を描いたが、絵が完成した後にその家が取り壊されてしまった。美しい風景がなくなってしまうかもしれない、この古い町並みを何とか残したいという思いが日増しに高まりスケッチを始めた。「龍野城やうすくち龍野醤油資料館のような有名な建物だけがたつの市ではなく、小さな路地を入った先や町家に生活があり、刻まれてきた文化や歴史があります」と吉岡さん。スケッチをするようになって見方が変わり、初めて町の良さや美しさに関心を持つようになった。50年近く暮らしても気づかなかったことがたくさんあったそうだ。土・日曜はスケッチブックを持って散策しながら描きたい風景を探す。「ガイドブックに載っているコースだけでなく、路地で迷ってみて下さい。きっとおもしろい龍野に出合えるはずです」。
 
 町並みを水彩画で描いた吉岡さんの作品は、龍野藝術工房伊勢屋でポストカードとして展示されている。四季の変化や人々の生活ぶりまでもが伝わってくる作品だ。     

0791(62)4034