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郷愁漂う風景を描き続けて42年  平田 源也さん(赤穂市)

(2008年3月号に掲載)

 「時代(とき)を想うふるさとを想う」。これが平田源也さんの作品のテーマだ。佐用町平福の土壁の町並みに魅せられ、20代から油彩の風景画を描き続けている。「土や人のぬくもり、古き良き時代の故郷を感じさせるような所を描いています」。平福を中心に有年、坂越、室津、倉敷、千種川など、平田さんの描く街並みや風景は、懐かしい故郷の香りが漂い、心が温かくなるような作品が多い。
 
 平田さんは赤穂市有年で生まれ育った。日本で最も歴史ある美術団体・光風会会員の西川美沙夫氏や日本芸術院会員の藤本藤一良氏に師事し、1979年に光風会展に初入選。それ以来1999年までに15回の入選を果たしている。
 
 大作は、出品する時期から逆算して描き始める。題材が決まったら現地に何度も足を運び構図を考え、いろいろなパターンで2〜3枚は描くそう。「大作は本当にしんどい。でもその分完成した時の達成感は大きいですね。なぜ描くか? 登山家の言う『そこに山があるから』という感じでしょうか」。
 
 また、人と人とのふれあいも平田さんが大切にしていること。平福で絵を描いていたら近所の人がお茶を持ってきてくれたり、家に上げてくれたりと、人情を感じたそうで、そこでもらった温かさがすべて絵に反映されている。
 
 2年前に「画業40年個展」を開いた。「懐かしいと言われるのが一番うれしい。一枚でも多く良い作品を残したいですね」と平田さん。         

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