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重いテーマを絵画で表現  横田楓さん

(2008年1月号に掲載)

 22歳の時、ピカソの絵を見て号泣するほどの衝撃を受け、画家になる決意をしたという横田さん。「ピカソも岡本太郎も、表面ではなく作品の内部が動き出して、愛情や野心のようなものを与えてくれるんです。言葉では表現し切れない不思議な世界で、私にとっては先生のようなものです」。
 
 その後、国内外で高い評価を受け、中でもトカゲをモチーフにした作品「穴」(写真)は、昨年スペイン・バルセロナ国際サロンで銅賞を受賞。その「穴」を含む「砂漠シリーズ」は、人の心にすむ闇を描いたもの。「昔と違って物は豊かになったけれど、どこか満足できない人が増えているように思います。心が枯れてしまって、人はオアシスの見つからない砂漠の迷路に迷い込んでしまったのでは」と話す。また、「親子シリーズ」では、本来響きの良いはずの「親子」がうまく響かなくなっている現状を描いた。「人間として生まれてきた以上、現代が抱える重いテーマを絵を通して訴えたいと常に思っています」。
 
 「世の中の出来事に怒りを覚えながら描くことが多いんです。ムカツク思いをとりあえず絵にぶつけるしかないと思って」と笑う横田さん。今年で作家活動11年目。今後は、1枚1枚の絵を見ながら一つの物語をたどっていくアートストーリーのような個展が開けたらと意欲を燃やしている。

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