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定年後の生きがいを求めて   大路光機さん(加古川市)

(2007年9月号に掲載)

 会社人としての生活も残すところあと数年、定年後の人生をどのように生きていこうか、自分らしい楽しみを見つけたいと模索していた大路光機さんが、ようやく出合ったのが陶芸。ある作家の作品を見て強く感動し、加古川総合文化センターの教室で2年ほど手ほどきを受けた。「土」の魅力にますますひかれ、より本格的に取り組むために思い切って窯を買い、自宅脇に工房も設置。さまざまに膨らんでくるイメージを形にしようと、思うようにならない素材を相手に悪戦苦闘を続けている。「土の配合、釉薬の使い方、フォルムのバランスなど、向かえば向かうほど難しいものですが、それがまたおもしろいんですね。失敗作と思ったものでも、時には妻が気に入って、手料理を盛り付けてくれたりします。自分の作った器で飲むコーヒーや仕事の後の晩酌は格別においしいですね」とほほ笑む。
 
 作陶を始めて5年。リタイアを前に、第二の人生の少し早めのスタートを飾って、このほど「男の土遊び」と題する初の個展を開催。カップにも花器にもなるオリジナルのユニークな器(写真左下)が注目を集めた。
 
 「子どもたちも独立して、再び夫婦二人の生活になりました。お互いに寄りかかるのではなく、それぞれ自分のしたいことを楽しみながら、共に暮らしていければと思っています」 

079(433)1777