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地道な活動が全国的な評価につながって   上郡町立上郡中学校・科学部(上郡町)

(2007年5月号に掲載)



 上郡駅裏を流れる千種川支流の安室川。そこが上郡中学校科学部の活動場所だ。その研究が評価され、昨年11月、安室川の淡水産紅藻チスジノリの調査・再生活動で日本鳥類保護連盟会長褒状を受賞、また今年3月には第9回関西中学生研究発表コンクールで最優秀賞を受賞した。
 
 チスジノリは国の絶滅危惧U類に指定され、九州の菊池川などでは生育場所が国の天然記念物に指定されている種。本州では数カ所、兵庫県ではこの安室川のみで成育していたが、1995年以降姿を消していた。2004年に生存が確認されてから、顧問の東山真也先生の指導の下、チスジノリを完全に復活させる取り組みをスタートした。現場での調査は週1回。部員は川底を耕し、岩やブロックを磨いて生育しやすい環境を作ることに専念し、水温2度の真冬の川に入って石を一つひとつ取り上げて観察を続けた。「つらくてしんどい作業だったと思います。そんな思いで取ったデータがこんなに認められるとは」と東山先生。
 
 「水質調査の結果の変化が楽しい」「チスジノリの生育と環境の関係がわかった」など部員の感想はさまざま。3月4日には科学部主催で「現地見学会」を開催し、一般の人にチスジノリの紹介と研究の内容を発表した。「地道にこつこつ続けていくことが科学の研究であること、いろんな人に支えられて研究ができていることを部員に学んでほしい」と東山先生。今後は内容を深めて、流速と復活したチスジノリとの関係も調査したいとか。さらなる研究にも期待が寄せられる。