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豊かなアイデアで一つひとつ手作り 岡本 貴恵さん 姫路市
(2006年11月号に掲載)
マンションの最上階。無機質なドアを開けると、温もりのある作品があちこちで出迎えてくれる。「友だちが楽しみにして遊びに来てくれるような、個性的な家にしたくて」と岡本貴恵さんはほほ笑む。
岡本さんの手作りは、5年前の引っ越しを機に始まった。まずは木工。キッチンカウンターの幅に合わせてファクス台を作った。2人の子どものために、おもちゃの収納箱や、小さなイスも作った。友人から依頼を受けて、棚を作ったりもした。「でも腰を痛めて、お医者さんから『ノコギリ禁止』と言われてしまって」。
静かに養生する日々。たまたま眺めていた雑誌に、パッチワークのタペストリーを見つけた。「もう写真に釘付け。あっという間に仕上げました」。次に夢中になったのはヨーヨーキルト。すぐに何百個ものヨーヨーができた。
部屋にキルトを飾りたいと相談を受けると、実際に訪ねて雰囲気を見て、相談しながら色や大きさを決める。バッグの注文を受けると、デザイン以外に使い勝手なども細かく聞き、仕上げる。雑誌や作り方の本は、同じ物を作ってしまいそうになるから一切見ないという。
岡本さんの作品はどれも色遣いがポップでキュート。色の組み合わせにも抜群のセンスを感じる。「最近は刺繍にも凝ってます。編み物もやってみたいし…」とアイデアはまだまだ尽きない様子。「仕上げた作品を渡す時に、喜んでもらえるのが何よりもうれしい」。その表情に「作家」の自信がちらっと見えたような気がした。
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