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もっと貪欲に日本を知ろう  三浦 正弘さん 相生市 

(2006年11月号に掲載)

 「日本のことを日本人独自の生活感情に基づいて書いた人がいなかったので、では私が…と取り組みました」という三浦正弘さん。公立高校を定年1年前に退職後、約1年間かけて『和魂和才で世界を見ると・・・・・』(1500円)を書き上げ、自費出版した。
 
 三浦さんはこう分析する。欧米人とは違い、日本人は漸進的でブレが少なく、「クールジャパン」という言葉通り冷静で落ち着きがある。その上、自我のぶつかり合いを緩和するようなコーディネート能力も持ち合わせている。それなのに、明治以来、専門家は欧米の学説の紹介や翻訳ばかりを学問と考え、日本人的なものの見方を重視せず、それを学問として方向付ける視点がなかったという。三浦さんは、幼少期から親しんだ日本文化の雅楽と、高校時代に出合った西洋文化であるコーラスとの発想の違いに驚き、以来日本文化の考察を変わらぬ生涯の研究テーマとした。
 
 この本では、人気作家、江國香織の作品を例示したり、日本人の死生観と似ている作品『星の王子様』やカミュ、ヘッセの作品をあげ、日本や日本人について考えるきっかけを与えている。「若い人に読んでほしい。日本のことをもっと知ってもらわないと。西洋の物差しで物事を見るのでなく、日本人としての誇りを持って日本の良さを世界に伝えてほしい」。
 
 「好きな日本人? 夏目漱石かな。大学教授になるほどの才覚がありながら、名誉や権威を振り捨てる潔さが魅力。人を育てる度量もある」と。若者を育てたいという気概は漱石のそれと似ているかも。若者への一石を投じたこの本は相生市の「BOOKSエミー」で好評発売中だ。          













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